鹿児島市のいまきいれ総合病院は、産科を8月から休診すると発表しました。

いまきいれ総合病院によりますと、産科は8月から休診、婦人科も8月から来年3月まで外来診療のみにするということです。

理由として、出生数の減少による診療体制の維持や、産科医の確保が難しくなっていることなどを挙げています。

病院は、県から県内に5つある「地域周産期母子医療センター」に認定されていて、地域の医療機関からリスクの高い妊婦や新生児を受け入れ、緊急の帝王切開への対応などを行っています。

いまきいれ総合病院の去年の分娩取り扱い数は101件で、2018年からおよそ50件減っていました。

今給黎和幸理事長は「決断は非常に重いが、地域医療の中核を担い続けるために、今できる最善の選択が必要だと考えた。ご理解とご協力をお願いします」とコメントしています。

県によりますと、県内で産科や産婦人科がある医療機関は年々減少傾向にあり、2007年には89施設ありましたが、去年は64に減っています。