大手百貨店の1年間の決算は、好調なインバウンド消費を背景に大幅な増益が相次ぎましたが、「異常値」「過熱気味」といった警戒する声も聞かれました。
大丸松坂屋などを展開するJ.フロントリテイリングは、今年2月までの1年間の決算を発表し、総額の売上高が前の年に比べて10.1%増え、1兆2683億円となりました。最終利益は414億円で過去最高でした。
インバウンド消費が好調で、大阪の「大丸心斎橋店」では免税の売上高が前の年より60%近く増加。店舗全体の4割以上の売り上げを占めました。
J.フロントリテイリング 小野圭一 社長
「(インバウンドは)大阪・関西万博の効果を今年度の一過性に終わらせずに、中長期の成長に繋げていきたい」
さらに、高島屋では総額の売上高が1兆327億円となり、17年ぶりに1兆円を突破。最終利益は25%増加し、395億円で過去最高となりました。
ただ、今年度のインバウンド売上高は5%マイナスになると予想しています。
高島屋 村田善郎 社長
「ピークは少し過熱気味のインバウンドで、今年に入って若干、円高に振れる傾向ですとか、(アメリカの)相互関税の影響もあって継続してこないのではないかという見立て」
インバウンド消費を追い風に総額売上高が33年ぶりに過去最高を更新した松屋も、“トランプ関税”による影響を懸念しています。
松屋 森田一則 専務
「(昨年度のインバウンドは)爆発的、あまりにも異常値。いま足もとはインバウンドが苦戦している。為替・株価・景気動向への影響を注視していかなければいけない」
今年度も好調な業績を維持することはできるのか、正念場の年となりそうです。
注目の記事
「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

“ながら運転”小学生男児トラックにはねられ2年経つ今も意識不明•生涯要介護も…適用されない『危険運転』両親訴え「罪が軽すぎるのではないか」

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける

3・11午後2時46分発車の仙石線『命を救った判断』あの日の記憶胸に“ビーチサッカー”で目指す姿【東日本大震災15年】









