円高進み、輸入品 値下がりか 企業収益減で「夏のボーナス」に影響も

TBS報道局経済部 高見知可 記者:
続いて、物価です。

今足元では、リスク回避の円高が進んでいます。円高が進めば輸入品が値下がりする可能性があります。
一方で賃金は、物価が下がれば、企業の収益も圧迫されることになります。そのため働いている人の給料にも影響が出てきます。早ければ今回の関税の影響により、「夏のボーナス」にマイナスの影響が出てしまう企業もあるのではという指摘もあります。

今までリーマン・ショックやコロナショックという大きな金融危機がありましたが、第一生命経済研究所主席エコノミストの星野卓也氏によると「まだ金融危機にはなっていない」といいます。

ただ、トランプ大統領は「何かを治すためには、時には薬を飲まないといけない」と発言しています。この発言について星野氏は、「経済を犠牲にしてでもやるべきだという強い姿勢のあらわれだ」だといいます。

リーマン・ショックやコロナショックは、意図して起きたものではなく、自然に起きたものでしたが、今回はトランプ氏の関税政策が起点になるので、トランプ氏の行動にかかっているという意味で、この先どう転ぶのかは不透明な情勢だということです。