資源の有効活用・ごみ問題の解決に自治体も熱視線

 そんなリユース市場には自治体も注目しています。今年2月にオープンした「ジモティースポット岸和田・貝塚」。不要品の売買などを仲介するサイト「ジモティー」と地元自治体がある狙いでタッグを組んだ関西初の実店舗です。その特徴は「何でも無料で引き取り」(※リサイクル家電などは受け付け対象外)、「格安で販売する」こと。テーブルが300円、たこ焼き機も300円です。持ち込んだ物をお金にかえることはできませんが、一般的なリユース店より幅広く不要品を引き受けてもらえるそうです。古い額縁や器を持ち込んだ男性に話を聞きました。
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 「父が亡くなりまして、その片づけでいらないものを。買い取りしてくれるリユース店に持っていっても買い取ってもらえるのか微妙なものだったので、ただ単に捨てるのではなく、また再利用してもらえたら良いかと」

 自治体の狙いは「捨てられるごみを減らすこと」です。共同でごみを処理している岸和田市と貝塚市は減量を進めるため、市の広報で「不要品を捨てる前にこのお店に持ち込んでみては」と呼びかけています。
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 (岸和田市・廃棄物対策課 宅田裕樹課長)「(岸和田市と貝塚市を合わせて)ごみ処理に年間30億円超の経費がかかります。今回の取り組みでごみの減量化が進めば経費の削減も期待できる」

 資源の有効活用やごみ問題の解決にも役立てられているリユース市場。一方で中古が売れると新品が売れにくくなるのでは?とも考えられますが…

 (リユース経済新聞 瀬川淳司編集長)「値段が安い分、リユース品で試してみようという、お試しでの購入につながるという面があるので、結果的に試して良かった場合、ブランドのファンになってくれたり新品の購入につながったり」