「パナソニック」もリユース市場に参戦「製品を使っていただく機会を増やす」

 成長を続けるリユース市場。そこに家電メーカー大手、パナソニックも新たに参入しています。
  
 (パナソニックマーケティングジャパン 渡邊暦さん)「(Q「公式の中古」を取り扱っている?)2024年4月から本格的に始めています」

 ちょうど1年前に始まった「ファクトリー リフレッシュ」。店頭展示品や輸送中に傷がついたものなどを自社工場で整備。再生品として公式サイトで販売するサービスです。新品より2割~3割ほど安く買うことができるといいます。
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 新品で約28万円(※番組調べ)のドラム式洗濯機、再生品は約20万円。人気の商品は1分で売り切れることも。新品の売り上げに響きかねないこの新たなビジネス。背景には価格の問題から「新品には手を出しにくい」という消費者が増えている事情もあるといいます。

 (渡邊暦さん)「お客さまの価値観が大きく変わってきている。新品でなくてもいいというお客さまも増えている。再生品は少し値段が安いということで、(購入の)ハードルを下げることによってしっかりとお客さまに(製品を)使っていただく機会を増やす」

 再生品を買ってもらうことで、安価な海外メーカーに流れていた消費者にパナソニック製品のファンになってもらう狙いがあるそう。今後は家庭などで使い込まれた中古品の再生・販売も検討しているということです。
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 (渡邊暦さん)「我々が品質の基準を満たした商品を提供することで、中古市場全体の品質の底上げにも貢献できればと考えています」

 リユース市場の拡大でライフスタイルにあった中古品を選ぶ機会が増えそうです。