ラウンドアバウトは、中央に島がありドーナツ状の作りになっていて交差点内に信号機がない「環状交差点」です。

ヨーロッパなどでは1960年代から整備され、日本では2014年に改正道路交通法が施行されて普及し始めました。

宮城県では、仙台市に12ヵ所、名取市に5ヵ所など全国最多の28の環状交差点があります。


交通工学の分野に詳しい秋田大学の濵岡秀勝(はまおか・ひでかつ)教授はその理由について次のように話します。
秋田大学・濵岡秀勝 教授
「宮城県は、新しく作られていた住宅地の中にデザインとして円形の交差点を造っていた。ロータリーのように造られていたのを国が認めた時にラウンドアバウト(環状交差点)にした」

一般的に「ロータリー」は、環状交差点と同様に中央に島があり、ドーナツ状の道路ですが、中で停車することもできます。
一方で「環状交差点」は、信号機がなく通行をスムーズにする点に特化した交差点をいいます。
宮城県では、もともと街のデザインとしてロータリーを取り入れていた場所が多く、それが法改正によって環状交差点として整備されたのです。

例えば、宮城県名取市の相互台地区には4つの環状交差点があります。

団地開発の際に「街の景観」や「安全性」の観点からロータリーを整備して環状交差点にしました。