AIの気まぐれ?大阪の母の愚痴は、鹿児島に届いた…「取りに行きます」
「意味がわからん!」母としてつい言葉が強くなってしまうのは、長男が「不注意でなんかぼんやりしている」ところだ。
先日は探検部で雪の青森・八甲田山に行ったあと、スキーのストックを宿に忘れ、送ってもらうはめになった。探検部なのに身の回りに不注意なのは問題だし、結果として宿の人たちにも迷惑をかけてしまったことが申し訳ない。
そこへ来て今回は鹿児島のコインランドリーだ。登山靴を忘れて、飛行機で鹿児島まで取りに行くとは…。登山靴をダシに、鹿児島にもう一度行きたいだけなんじゃないの?
「こんなこと言ってるバカがいるんですけど」という軽い気持ちでThreadsに書き込んだだけだったが、書き込みは思わぬ展開を見せた。
Threadsは短文や写真が投稿できるSNSで、ニールセン デジタルによると国内で約1,735万人の利用者がいるとされる。みむさんの普段の投稿は4~5人から「いいね」の反応があるぐらいだったが、この書き込みがなぜか拡散された。
あっという間に「いいね」は100を超え、閲覧数は3万を超えた。もともと鹿児島のフォロワーはいなかったが、拡散された投稿はその日のうちに鹿児島の人たちにも届いた。「SNSのAIの気まぐれなんですかね」とみむさんは不思議がる。
拡散された投稿をみて、全然知らない鹿児島の数人から「取りに行きましょうか?」という申し出があった。
SNSでは言葉を発している人がどこの人かも分からないし、実在しているかも分からなくなる時があるが、「SNSのむこうの人たちが突然リアルになった」という。
鹿児島市に住む会社員・Mさん(54)も、みむさんの投稿を目にした一人だ。たまたま流れて来た登山靴の投稿を見て「大変だな」と思った。
「鹿児島も広いからどこか分からないけど、近ければ取りに行くけどな」と思って、みむさんあてに「場所を教えてください。取りに行きます」とメッセージを送った。