「どうして娘をいじめたのか」“いじめた理由”はわからないまま

3度目の調査は県の第三者委員会が担当し、委員は全員交代。

しかし、調査開始の時点で発生から7年が経ち、いじめたとされる生徒の一部は連絡が取れなくなっていました。

3月に公表された報告書では、いじめはあったと認められ、自殺未遂にも“程度は不明だが影響を及ぼした”とされましたが、“いじめた理由”はわからないまま。

父親(49)
「(報告書は)概ね納得はいくが、どうして娘をいじめたのか。あまりにも時間が経ちすぎて、真実がわからなかったのは、すごく悔いが残る」

報告書は、“調査に長い年月がかかった原因の大半”は「学校側の消極的な姿勢」「法律への無理解」にあり、当初の調査を“法に則った対応ではなかった”と批判しました。

これまで、娘へのいじめ認定のために11年もの歳月を費やしてきた両親。

父親(49)
「娘の意識が戻った時に身体がかたくならないように、ちゃんと動くように。医学的には『意識が回復するのは無理』と言われているのですが、親としては意識が戻ると信じて。将来的には意識が戻って、家族で暮らして遊びに行ければと思っています」