娘の遺書「いじめられて すごいかなしかった」

2014年4月、娘は神奈川県にある私立高校に入学。しかし、1か月半後「友達グループにいじめられている。無視や仲間外れ、体当たりをされる」と訴え、翌日、自殺を図りました。

両親と学校が争ったのは、同級生の行為が“いじめ”かどうか。

いじめ防止対策推進法で、いじめは「他の児童・生徒が行うもので、その児童・生徒が心身の苦痛を感じるもの」と定義されています。

娘は遺書で、はっきりと苦痛を訴えていました。

遺書
「いじめられてすごいかなしかった。もうたえられない」

しかし、学校側と第三者が委員を務めた「教育改善委員会」は…

「友人関係内で起こり得る葛藤と著しく逸脱しているということはできない範囲のものであり、“いじめ”と認定することは難しい」

そもそも、いじめで“重大な被害が出た疑い”がある場合学校側は「重大事態」として速やかに報告・調査するよう法律で定められています。

しかし、学校側は現時点では「いじめによる重大事態とはしない」ことを調査前に内部で決めていたといいます。

その後、両親の要求で再び調査されましたが、いじめは認められず。

委員は第三者のみでしたが、遺書は“いつどこで見つかったか定かではない”などとされ資料から除外されていました。

父親(49)
「なんでそういうことが書けるのかな。私たちへの聞き込みは1回も無かった。1回目と調査メンバーがほぼ一緒。怒りを通り越したというか、この状態で娘に報告できないし、再調査をお願いしました」