「大切な人を助けるためのツール」匿名で報告・相談できるアプリを導入

文部科学省によると、心身や財産に重大な被害があったとして認定されるいじめ重大事態は、2023年に1306件となり、過去最多を更新しています。

いじめをどう予防し、重大化を防ぐか。

文部科学省のいじめ防止対策協議会は、6年ぶりに未然防止についての議論を始めています。

三重県四日市市では、2022年に、全ての小・中学校(59校)でいじめを匿名で報告・相談できるアプリ「スタンドバイ」を導入しました。

四日市市立 浜田小学校 松月雄一校長(当時)
「子どもにとっては、面と向かって『言おうかな、どうしようかな』と思っている時に気軽にポチっとやれば、とりあえず向こうが聞いてくれるので、相談のハードルが下がった」

四日市市内での「スタンドバイ」を通した相談は、年間8365件(2024年度・1月末まで)あります。

四日市市教育委員会 伊藤幹朗指導主事(当時)
「『友達がいじめられているんじゃないか』『家族が悩んでいる』『兄弟が悩んでいる』というような相談もあったので、自分だけではなく、大切な人を助けるためのツールとして使われている」