“もったいない”から生まれたアイデア商品 海外にも販路を拡大中

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 デジタル化が進むいま、文具業界に新規参入した企業はほかにも。

 (研恒社 神崎太一郎社長)「こちらを横にスライドすると、中の用紙が取れる状態になるので、穴を開けずにどんな紙でも入れて、ノートやファイルとして使うという商品」

 『スライドノート』(A4サイズ:税込み2222円 A5サイズ:税込み1760円)

 このスライドノートに一目ぼれした山中アナが『研恒社』を訪れました。

 スーツ姿で印象がガラッと変わった神崎さん。印刷業を営みながら文具を作っている社長さんでした。スライドノート開発のきっかけは…?

 (神崎太一郎社長)「子どもたちが学校のノートを全部使い切ってきれいに終わるってことはなかなかないんですね。もったいないので、妻と2人でカッターで切って、クリップで留めたり、メモ帳に使ったりしていたんです。気軽にその紙をもう一度ノートにすることができたら、手間が楽だねっていうのが開発のきっかけです」

 ノートの紙が余ることは、印刷業を営む神崎さんにとって見過ごせなかったそうで、都内5社で協力して理想のノートを作り上げ、特許を取得。今やアメリカや中国など海外にも販路を拡大中!

 (神崎太一郎社長)「ポイントはどんな紙でも、自分のノートにできるというところ。あとは大きさにかかわらず、セットすることができるところ。順番を変えたり、いらないページは外にして、もう一度“自分なりのノート”を作れるっていうのは、私は非常に便利だと思って使っています」
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 世界にも広がるこのノート。実は実家の一室で神崎さん夫婦、そして友人の手作業で組み立てているそうです。

 (神崎太一郎社長)「さすがに私の母親も『いい加減出ていきなさい』って話になってきたので、夏ぐらいを目指して、ちゃんとした組み立て場所を借りて進めようと思っています」