今年2月、山口県岩国市で路面凍結による事故処理をしていた警察官が、大型トラックにはねられ死亡しました。

これを受けて県警が、はじめて路面凍結を想定した訓練を行いました。



下松市のスケートリンクで初めて行われ、県内16の警察署などから、警察官41人とネクスコ西日本のパトロール隊員4人が参加しました。

訓練は今年2月、岩国市の凍結した国道で事故処理にあたっていた山口直人警部補が、走ってきた大型トラックにはねられ亡くなったことを受けて行われました。



参加者は水をまいた氷の上を歩き、ふだんはいている革靴と、滑り止めスパイクを装着した場合の違いを体感していました。

また、交通規制に必要なコーンを立て、車への停止合図を行うなどして、気をつけるべき点を確認していました。

山陽小野田署 山本昌宏さん
「スパイクを履かない訓練で転倒したんですけど、スパイクを履いたあとは転倒のおそれなく歩くことができました」

山口南署 松本帆未さん
「冬の現場に出たことがないので、実際に路面凍結の現場に出た際の要領を具体的にイメージすることができたかなと思います」

自動車警ら隊 桝本瑠さん
「自分の命を守れるようにしないと、現場では対応ができないので、その点を第1に考えて行動したいと思います」

県警では、2月の事故を受けて、滑り止めスパイクをパトカーに配備するなど、対策を進めています。

2月の事故の実況見分を行うため、あさって午後10時から2時間にわたり、現場周辺の国道2号が全面通行止めとなります。