重要視されるのが「遺伝カウンセリング」

診断の中で特に重要視されるのが、「遺伝カウンセリング」です。

「こちらがカウンセリングルームです」

ここは、診断を希望する夫婦が訪れる部屋。
染色体異常のメカニズムや疾患のリスクなどについて説明を受けます。


ここで医師とともに遺伝カウンセリングにあたるのは、全国で316人しかいない認定遺伝カウンセラーです。

(認定遺伝カウンセラー 岩井美奈代さん)
「私たちが決めるのではなく、ご夫婦が納得して決断できるお手伝いをするという立場であることを気をつけています」


生まれたときに何らかの障害がある赤ちゃんは3%から5%。
このうち染色体異常が原因とされるのは25%。
さらに、このうち新出生前診断で分かるのは71%。

遺伝カウンセリングではこうしたデータが示されます。


(宮崎大学医学部付属病院 山口昌俊教授)
「実際にどのくらいのリスクがあるのかということを理解していただくということをします。多くの場合は自分が思っているほど、リスク、危険性はないんだということに気づいていただく方がほとんどだと思います」