伊藤医師が勧めるオプション検査【1位】

1位は、「腹部超音波検査」。
この検査で多くの病気が分かります。
肝臓・・・肝臓がん、肝硬変、脂肪肝など
すい臓・・・すい臓がん、すい炎など
腎臓・・・腎臓がん、慢性腎臓病、腎結石、尿管結石など
胆のう・胆管・・・胆管がん、胆石、胆のうポリープなど
子宮・卵巣・・・卵巣のう腫、子宮筋腫、子宮腺筋症など
膀胱・・・膀胱がん、膀胱結石など
検査は、体に害のない超音波を発する機械にゼリーを塗って体にあてるだけです。
料金は5000円~6000円。
頻度は年に1回で、副作用はほとんどありません。
ひまわり医院 伊藤大介院長:
これほど幅広く病気がわかって、なおかつ繰り返し受けられて安全性が高く、コストパフォーマンスも良い検査はなかなかないと思います。
幅広い世代に受けてほしいです。 例えば若年だったら脂肪肝、尿管結石、子宮筋腫がわかりますし、高齢者ではやっぱりがん系ですよね。
【2位】便潜血検査

2位は「便潜血検査」。わかる病気は「大腸がん」です。
大腸がんの罹患数を見てみると、男女ともに2位で、総数では1位。
さらに死亡数は、女性は1位となっており、年間約2万5000人が亡くなっています。
突然発症することは少なく、がんの芽のような状態を経てがん化することが多いため、他のがんより早期発見が特に重要です。
がんになる前に発見し内視鏡手術で切除をすることで、がんの脅威そのものをなくすことができます。
検査方法は、2日に分けてスティックで適量の便を採取します。
料金は500円〜1000円。頻度は年に1回です。
ひまわり医院 伊藤大介院長:
数あるがん検査の中で、やはり大腸が一、二を占めるものなのでこちらを選びました。
もちろん精度だけで言えば大腸内視鏡の方がいいですが、やはりちょっと敷居が高いのとお値段もそれなりにします。それに比べ便潜血検査は非常にお手頃なので、ぜひ受けていただきたい検査です。
伊藤医師によると、注意点が2つあります。
ひまわり医院 伊藤大介院長:
2日に分けて行なってください。1回だけだと精度がかなり落ちます。
2つ目は、痔などで「もう1回受けたい」と言われるんですけど、陽性が出たら必ず大腸内視鏡はやっていきましょう。
【3位】低用量胸部CT検査

3位は「低用量胸部CT検査」。
この検査では、がんの死亡率1位の「肺がん」がわかります。
肺がんは60代から罹患率が上昇していきますが、初期症状がほとんどありません。
がんが進行して気管支に達すると、咳や血痰などの症状が出ることがあります。
症状が出てからでは既に転移が進み、手術ができないケースもあるので、こちらも早期発見が重要です。
料金は1万円~1万5000円。頻度は1年~2年に1回。
検査の際の放射線量はCT検査の10分の1となっています。
伊藤医師は、「一般の健康診断よりも情報量が写真と動画くらい違う。肺がんの死亡数を考えても受けてほしい」と話します。
ひまわり医院 伊藤大介院長:
レントゲンとCTは全然違う検査だと思っています。
CTは連続で撮るので、立体的に分かるんですね。もう医師が見れば「大体この位置にこういう感じで肺がんがある」と、よりリアルにわかるのでぜひCT検査を受けてほしいと思います。