ストーカー被害の相談件数は『コロナ禍前の5倍以上』

 執拗なストーカー被害の末に殺害されたとみられる真優子さん。今ストーカー被害に悩まされている人は少なくない。

 東京都足立区にある探偵事務所「SAVE ME」では、探偵らが主にSNSを使ってストーカー被害者の相談を無料で受け付けている。
 相談者の許可を得て、今まさに相談を受けている事案を見せてもらった。

 【相談メッセージの内容】
 『頻度は毎日無視すると追って連絡がきます』
 『お客様がエスカレートして出待ち行為や家の近くに張る行為を行ってきています』

 マッチングアプリなどの普及で相談件数はコロナ禍前の5倍以上に増えているという。

「『まだ大丈夫かな』という余裕が最悪な結果につながったのでは」

 実は探偵事務所のスタッフ・りみこさんも、かつて元交際相手からストーカー被害にあった。

 (「SAVE ME」スタッフ りみこさん)
 「最寄り駅や自宅付近に、教えていないのに引っ越した後にだんだん(元交際相手の)姿が現れるようになってきたので、私も状況として『大丈夫なのかな』とかちょっと恐怖感があった」

 ストーカー殺人といっても過言ではない大阪の事件。りみこさんは他人事には思えないと話す。

 (「SAVE ME」スタッフ りみこさん)
 「ガールズバーであったりとか、お客様との距離が近いほど相手から寄せられる好意というのが大きくなっていってしまう。身の危険は感じていながらも、少し先延ばしにして『まだ大丈夫かな』という余裕が、この一番最悪な結果につながってしまったのではないかなと」