被告は執拗にメッセージ送信…犯行当日も『会いに行くね』

 それを示す重要な手がかりが真優子さんのスマホに残されていた。事件の3か月前に行われた真優子さんと宮本被告のやりとりから、真優子さんが執拗につきまとわれていたことが伺える。

 【メッセージでのやりとりの内容】
 (真優子さん)『いっぱい掛かってきて怖いんですが、何が聞きたいんですか?』
  (宮本被告)『電話出て(不在着信)』
 (真優子さん)『こんな電話が続いてよく分からないのですが、疲れているので電話はごめんなさい!』
  (宮本被告)『出ないのが、悪いでしょ。出るまでかけるよ』
 そして犯行当日。

 【メッセージでのやりとりの内容】
 (宮本被告)『今日は、中華丼を食べました~。昼を乗りきって素敵なまゆに会いに行くね』
 店を訪れた宮本被告は、午後9時ごろに真優子さんらと写真を撮った後、店を後にした。宮本被告はその後、ビルの中に潜み、約30分後に再び店を訪れて犯行に及んだとみられている。

 (稲田真優子さんの兄 雄介さん)
 「後悔ですよね。気付いてあげられなかったっていうこと。自分もそうやし、親もやっぱり責任を感じていますし、お客さんもそれぞれ責任を感じているんですね。あの時にあと1時間いてあげたらよかった、なんとかできたんじゃないか、と」