祖父が八尾市に『住民票の削除』を依頼

 2000年に八尾市で生まれた玲奈さん。母親や祖父らと暮らしていましたが、2004年ごろに母親が家を出ます。その後、祖父も玲奈さんの面倒を見られなくなったため、2006年、母親の異母きょうだいの飯森容疑者が引き取りました。この年の年末から翌年にかけて、玲奈さんは殺害されたと見られています。

 事件発覚まで約18年、なぜ玲奈さんの所在がわからなくなっていることに誰も気づかなかったのでしょうか。

 玲奈さんの住民票は2004年、一緒に暮らしていた祖父が、「玲奈さんと母親が行方不明になったので住民票を削除してほしい」と八尾市に申し出て削除されていました。

 しかし市によると、玲奈さんの所在が分からなくなったことを市から警察や児童相談所に通報した記録は残っていないということです。

 (八尾市・市民課課長)「(祖父が)2人がいなくなって心当たりを訪ねたけどそこにもいないので、(住民票)職権消除の処理をお願いしたいと。(Q祖父に不審な点は?)そういう記録は残っていません。当時の対応は、住民基本台帳法に基づく対応であったと考えている。適正な対応だったと考えています。今回幼い命が失われたことは大変痛ましいですし、重く受け止めています」