大阪府八尾市で当時6歳の女の子の遺体が見つかり、叔父が逮捕された事件から1か月となりました。女の子が死亡したのは18年前で、その間、女児の所在に誰も気付きませんでした。こうした所在がわからなくなった子どもは『居所不明児童・生徒』といわれ、少なくとも全国に74人いると言われています(学校基本調査2024年度)。居所不明児童だった男性を取材し、その実態に迫りました。

コンクリート詰めの女児遺体…死後約18年が経過

 今年2月、大阪府八尾市の集合住宅で押し入れの衣装ケースから、コンクリート詰めにされた女の子の遺体が見つかりました。その後の捜査で、女の子は当時6歳だった岩本玲奈さんと判明。司法解剖の結果、死因は内臓の損傷による出血死で、死後、約18年が経っていました。

 「十数年前にコンクリート詰めにした。親族の子どもを預かっていた」

 この事件で警察は3月1日、死体遺棄の疑いで、玲奈さんの叔父で大阪市平野区の無職・飯森憲幸容疑者(41)を逮捕。その後、玲奈さんに暴行を加えて殺害した疑いで再逮捕しました。

 警察の取り調べに対し飯森容疑者は殺意を否認しています。

 「私の言うことを聞かなかったので腹が立ち、顔面を何度もビンタしたり、わき腹をローキックしました。殺すつもりはなかった」