東海地方「最大震度7」は5市町増え44市町村に

新たな被害想定は、最新の地形データを使って再計算されたもので、最大震度7は東海3県で5市町増え、44市町村で予想され、浸水エリアも広がりました。
一方、各地で進んだ対策で、被害はどの程度減らせたのかが注目されましたが…。

(名古屋大学 福和伸夫名誉教授)
「残念ながら被害を減らすための努力が十分ではなかった」

“個人の対策”が足りなかったことがわかった

最大で想定される死者は愛知県で1万9000人、三重県で2万9000人、岐阜県で300人と、あわせて1万8000人ほど減ったもののそれでも4万8000人以上に…。

とりまとめにあたった名古屋大学の福和伸夫名誉教授は、足りなかったのは“個人の対策”だと話します。

(名古屋大学 福和伸夫名誉教授)
「津波被災地域からの移転とか建物耐震化など、当初の目標と比べて進んでない。このことが明らかになったのが、今回の被害想定の結果の一番重要なこと」