3月31日に公表された「南海トラフ巨大地震」の新たな被害想定には、“厳しい数字”が並んでいました。
南海トラフ沿いでは今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの巨大地震が「80%程度」の確率で起きると予想されています。
国民の半数が被災する「桁違い」の災害に各地で「備え」が進められてきました。

三重県南伊勢町のなかよし保育園は、園舎ができて20年ほどですが、園舎は3月でその役目を終えます。…ここが「津波浸水想定域」にあるからです。
(中道陸平記者)
「このあたりは海抜3メートル、新しい園舎はあの高台にあります」
4月、海抜12メートルの場所に「高台移転」することになりました。
(保護者)
「高台に移転してくれてすごく安心です」
「悲願がやっとかなった」
これで町内3つの保育園はすべて想定浸水域の外に。しかし、避難訓練は移転後も継続します。
(南伊勢町 子育て・福祉課 瀬古智秀課長)
「絶対(安全)ということはない。少しでも高く安全な所に行けるような行動を取ってほしい」
