西九州新幹線で変わる街の変化や列車に関する話題などをお伝えしている『新幹線がやってきた』
今回は “ 新大村駅周辺の交通の課題 ”と“ 通勤時間の短縮 ”など生活スタイルの変化 です。


西九州新幹線開業に伴い新しく作られたJR新大村駅
新幹線と在来線あわせて1日105本が走っています。※ふたつ星も含んだ本数


新幹線がやってきたものの、いま課題となっているのが、改札を出たその先の移動手段です。


空の玄関口、長崎空港まではおよそ5キロ。
九州各県や本州へ繋がる高速・大村インターのバス停まではおよそ1.5キロ。
しかしこれらにつながる公共交通機関がこれまでありませんでした。


そこで大村市と市のタクシー協会が共同運行を始めたのが、この3つを結ぶ乗り合いタクシーです。
料金は片道最大500円で、運行は1日に24便。それぞれ出発の30分前まで予約できます。

利用客:「良かったですよ、助かりました」


大村市 商工振興課 交通政策室 富浦 健 室長:
「特に需要が多いということが見込めるんであれば(今後)例えばバスですとか、そういうものに移行出来ていければ、より利便性が増すのではと考えています」

■ 通勤時間が片道で30分短縮

一方新幹線が開業したことで生活リズムが変わった人たちがいます。


記者:​新幹線で現在通勤されているんですか?
岡山 浩司 さん:
「そうです。在来線の分しか(手当が)出ないので、差額は負担にはなるんですが、時間的なメリットを考えるとすごく楽だと思います」


新大村駅から長崎駅まで通う通勤客です。
定期代は1か月で 4万1千円かかりますが、片道15分で移動できます。


これまで在来線と特急を乗り継いで “45分”かかっていた通勤時間が、一気に “30分間短縮” されました。


高良 俊輔さん:
「(これまで)朝、座れなかったりとか、なかなか目に見えないところで体に負担がきてたのかなと。だいぶ朝もゆっくり寝られて、帰りも早く帰れて、だいぶ楽になりました」


浮いた時間を家族との時間にあてることで仕事と生活のバランスが取れるようになったといいます。


高良 俊輔さん:
「平日はもう寝てたんで、子どもたちはですね。結局私も家に帰って夕食とお風呂と寝るだけの生活が平日は続いていたんで味気なかったんですけど、今はもうそれが毎日会えるんで、それが非常に楽しみで仕方ないですね。モチベーションも上がって仕事にもいい影響が出ていますね」


新大村駅にやってきた西九州新幹線かもめ。
駅周辺の公共交通とそこに暮らす人々の生活に変化を与えています。