旅立ちの日を祝うかのように咲いたサクラ。27日、米子市の保育園では卒園式が行われました。
そして、この卒園式がこちらの保育園にとって最後の卒園式になりました。
その背景にはこんな理由がありました。
米子市の保育園では27日、卒園式が行われ、保護者や園の職員が卒園生18人の門出を祝いました。
式の最後には子どもたちから保護者に感謝の気持ちを込めて花束が手渡され、涙を流す保護者や子どもを抱きしめる保護者の姿が見られました。
卒園生
「外で遊ぶのが楽しかったです。勉強とか頑張りたいです」
保護者
「無事元気に卒園式を迎えてくれてうれしい気持ちです。小学校に上がっても思い出をしっかり作ってほしいのと友達を大切にして過ごしてほしいと思います」
実は、この卒園式、東保育園としては最後の卒園式となったのです。
というのも東保育園は4月から幼稚園と保育所の機能を併せ持った幼保連携型認定こども園「米子市東こども園」として運営を始めることが決まっています。
米子市では子どもたちにより良い教育の場を提供しようと、東保育園をはじめとして老朽化する公立保育園の建て替えを計画していています。
米子市こども総本部 こども施設課 矢野伴典 次長
「保育所と幼稚園というのは働かれている状況に応じましていろいろ規制があったんですが、この度一体化することによりまして保護者の方の働き方に対応した子どもの受け入れ、そういったことに柔軟に対応できる、それがひいては子供の成長に良い影響を与えると考えています」
今後、米子市内の公立の保育園では、西保育園とねむの木保育園の統合が決まっていて、そのほかの保育園も認定こども園に移行する予定だということです。
一方で南保育園は2028年度をめどに閉園する予定だということです。
米子市こども総本部 こども施設課 矢野伴典 次長
「保育士のなり手が不足しているという声はよく聞くところです。そういった意味で統廃合を進めていくということで分散している保育士の方を1か所に物理的に集まっていただいて保育を行うということ、それがひいては副次的に保育士のなり手不足の解消に一定の効果が出るのではないかと期待しています」
米子市東保育園は4月3日に幼保連携型認定こども園「米子市東こども園」として入園式を行うということです。