もとは地元漁師が使っていた番屋を改装したスペースや、さらにはゲストハウスもオープンさせました。

これを機に、はまなす亭に加わったのが佳南さんです。
(佳南さん)
「海外とかかわる仕事をするかもしれないって言われて、実家がすごい楽しそうなことやっているなってなって」
観光業界を志していた佳南さんは短大卒業後、洋野町を離れて働いていましたが、ゲストハウスの仕事に惹かれ町に戻りました。
現在はゲストハウスでの接客の他、SNSでの発信なども担っています。
三代で店を切り盛りする姿に町の人は。

(お客さん)
「娘さんの娘さんが手伝っているというところにはやっぱり感動しますよね」
挑戦を続けるはまなす亭に今年2月、およそ14年振りに復活した商品があります。
静子さんが、震災前に被災した物産館で販売していた手作りの「ほや塩かりんとう」です。

(庭静子さん)
「どうなの?って喝を入れられたっていうか、うん。うん。やるんならちゃんとやろうよって言われて。そうだなって」

(衣津子さん)
「作ったら?って言ったのが最初だよね」
地元産の牛乳で作った生地と、ホヤをさばいた時に出る液体を煮詰めて作ったほや塩でつくるオリジナルのお菓子です。

津波によってレシピが流され、当時の味を再現するのに苦戦したといいます。
(庭静子さん)
「おいしいのをつくり続けるということはこんなに素敵なことなんだなと思っていますので」

親、子、孫の三代が支え合い、刺激し合いながら、挑戦を続けるはまなす亭は前に進み続けます。