県警と県立中央病院は、人質立てこもり事件やテロ事件などけが人が想定される重大事件に備えて、現場で応急治療にあたる医療チーム通称「山形IMAT(アイマット)」を派遣する協定を結びました。

協定の締結は全国で18例目で、東北では初となります。

「山形IMAT」は、凶器を使用した人質立てこもり事件や無差別の殺傷事件、テロなどけが人が想定される重大な事件が発生した場合に派遣される医療チームで、
主に、救急医療に携わる医師と看護師で編成され、医師と看護師が2人1組で活動を行います。

「IMAT」は、事件発生時、警察からの要請で警察の車両で現場に向かい、負傷者が出た場合は、救急搬送するまでの間応急治療を行います。

県内では、2008年に新庄市の住宅で包丁を持った息子が父親を人質に取って立てこもり、父親がけがを負う事件が起きました。

今後こうした事件が起きた際、けが人が出た場合に治療を迅速に行い、命を救うために活動することが期待されます。

県立中央病院 武田健一郎 救命救急センター長「現場で負傷された被害者の方々、警察官の方の可能性もあるが、そういった方々に一刻も早い医療を提供できるようにまずは努めていきたいと思っております」

県警本部 刑事部捜査一課 小関邦英 課長補佐「医師が直接、事件発生現場に赴くことによって、負傷者の救命率の向上とかが見込まれますし、警察は事件捜査に専念できるようなメリットがあります」

今回の協定の締結は全国で18例目で、東北では初となります。

「山形IMAT」の運用は4月1日に始まります。