日本の棚田百選に選ばれている山辺町大蕨の棚田できょう、山形交響楽団のメンバーが稲刈りを行いました。

農業の担い手が不足する中、地元と楽団が連携し景観を守る取り組みです。

きょうの稲刈りには、山形交響楽団や地元の生産者などおよそ40人が参加しました。

大蕨の棚田は日本の棚田百選に選ばれていますが農家の高齢化などから生産をやめる水田もあり、一時は存続が危ぶまれていました。

しかし、地元の生産者らが景観を残していこうと、2011年から棚田の再生活動を本格化させ、景観を守り続けています。

山形交響楽団員は「結ぶ作業が難しくて、固く結ばなきゃいけないのが大変です。稲刈り三回目なんですけど毎年初心者みたいになっちゃって今日もいっぱい教えてもらいました」

グループ農夫の会・稲村和之 会長「仲間同士の触れ合いの場がこの大蕨の棚田を通して点から線、線から面に広がって、これを全国に発信して、心のふるさと大蕨の棚田が次の世代に繋がっていくことを期待したいと思います」

きょう稲刈りされた米は、10月下旬に山響棚田米として、コンサートなどで販売する予定で、関係者は多くの人に棚田を知ってもらい、故郷の景色をつないでいければと話していました。