「正しい選択だと思う人は誰一人いません」イスラエル内でも抗議の声

1月に合意した停戦は、当初、段階的に進められる予定でした。

第1段階(1月19日〜3月1日)ではハマス側が人質の一部を解放し、イスラエル軍はガザの人口密集地から撤退。

そして、3月からは第2段階に移行し、ハマスが残る人質を解放する代わりにイスラエル軍がガザから完全撤退する計画だったのですが…

ネタニヤフ首相(2日)
「トランプ大統領の特使が提案する一時停戦(第1段階)の50日間延長を受け入れる」

トランプ氏のお墨付きを得て「第1段階の延長」を主張するネタニヤフ首相は第2段階で定める「ガザからの完全撤退」を拒否。

さらに、停戦を破って攻撃に出たのです。

ただ、今回の攻撃再開には、イスラエル国内でも抗議の声が...

デモ参加者
「人質を取り戻すためにも、戦闘再開が正しい選択だと思う人は誰一人いません」

世論調査で「戦闘再開を求める」人はわずか9%。

にもかかわらず、ネタニヤフ首相が攻撃に踏み切ったのは、自らの政権維持に必要な極右政党の支持をつなぎとめるためだと指摘されています。

苦しい国内事情のなか、頼った相手はやはりトランプ大統領でした。

ネタニヤフ首相(18日)
「トランプ大統領のイスラエルへの揺るぎない支援に感謝します」

しかしそもそも、「自分が大統領になれば戦争を終わらせる」と豪語していたトランプ氏。

どこまでイスラエルの攻撃を容認し続けるのでしょうか。