ウクライナとガザ、双方の停戦をめぐり、自らの成果をアピールするトランプ大統領。しかし、現地では平和とはほど遠い光景が広がっています。

突如、再開されたイスラエルのガザへの攻撃 死者の多くは18歳以下

2月、トランプ大統領がSNSに投稿した動画には、停戦後にリゾート開発されたガザが描かれていました。

トランプ大統領のSNSに投稿された動画
「トランプ・ガザは明るく輝く黄金の未来と新しい光」

動画には、トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相とくつろぐ様子も。

2人は、“現実のガザ”をどうしようと考えているのでしょうか。

3月19日のガザ。突如、再開されたイスラエルの攻撃に追われ、着の身着のまま避難する人たちの姿が。

避難する住民
「いつまでこんな状態なの?避難を強いられるのはこれで10回目です」
「トランプ大統領には戦争を止める努力をしてほしい。戦争も死もうんざりです」

しかし...

ホワイトハウス レビット報道官
「トランプ政権とホワイトハウスは、今夜のガザ攻撃についてイスラエルから相談を受けた」

相談を受けたトランプ氏はイスラエルの攻撃を容認したのです。

イスラエルは停戦合意を破り、大規模な攻撃に踏み切りました。

死者は、18日〜20日の3日間だけで500人を越え、うち4割が18歳以下だといいます。

「市民が寝ている間に攻撃された。道のあちこちに死体があるんだ」(18日 ガザ南部・ハンユニス)

トランプ政権の発足直前に合意された停戦は、わずか2か月で崩壊した形です。