福岡県西方沖地震を教訓に

済生会福岡総合病院 前谷和秀 医師
「トリアージに関しては、歩きの方と救急車が来ると思いますので」
災害時の医療態勢の重要性を実感した前谷医師は、大規模地震を想定した訓練に毎年取り組んでいます。
済生会福岡総合病院 前谷和秀 医師
「今1時間経ったので整理しましたけど困っている箇所はありますか」

地震後、済生会福岡が重視しているのが、災害時に被災地で医療支援を行う災害派遣医療チーム=DMAT隊員の養成です。
前谷医師と一緒に救急医療の現場に立つ久城正紀医師もDMAT隊員のひとりです。
久城医師は、より多くの患者を救いたいと災害医療に力を入れています。
能登半島地震で医療支援

済生会福岡総合病院 久城正紀 医師
「14人を消防さんの方で、消防さんヘリで14人を陸自さんのCH47で運ぶ形にしています」

久城医師は、能登半島地震発生の3日後から被災地に入り、現地の調整本部でけが人や入院患者をヘリコプターで運ぶ空路搬送の指揮をとりました。
能登半島での経験を通じ、行政と医療機関が一体となって普段から密に連携することが大切だと痛感しています。
済生会福岡総合病院 久城正紀 医師
「保健医療部門、病院関係の行政部門、危機管理防災部門、消防のみなさんとか、薬事であったり薬であったりとか、一個一個部署を移動していたらうまくいかないんですよ。やっぱり訓練の時から一緒に元の情報をなるべく一緒のテーブルで聞いたり、一緒の部屋で聞いたりして、何か起こったらすぐにコミュニケーションがとれるような普段からの関係が一番大事かと思います」