孤立妊婦 母になる日、幸せそうな表情で「かわいい」

2023年春、出産の日を迎えた。

看護師
「もう少しで赤ちゃんに会えますからね、一緒に頑張りましょうね」

切迫早産の危険があり、帝王切開の手術となった。ゆきさんに付き添う人は、誰もいない。

(赤ちゃんの泣き声)…元気な、女の子の赤ちゃんだ。

助産師
「眉毛が、ちょっとお母さんに似てますね。よく育っていると、ちゃんと爪も伸びて、お母さんのおなかの中がよかったんですね」

幸せそうな表情を浮かべるゆきさん。

ゆきさん(当時22)
「かわいい。とりあえず女の子で安心しました」

産後2か月までは「リリア」で過ごせるが、その先のことはまだ決まっていなかった。ゆきさんは、幸い支援を受けられたが、祝福に包まれて生まれる命ばかりではない。