マクドナル・メタ・ウォルマートなどもトランプ政権の方針に呼応

さらにトランプ政権は「多様性を過度に重視した」などとして、沿岸警備隊初の女性司令官を解任。

続いて、黒人の米軍制服組トップや、女性の海軍制服組トップを解任します。
そして3月4日の施政方針演説で、改めてDEIの否定を明言したのです。

トランプ氏(4日・施政方針演説)
「我々は連邦政府全体、そして民間企業や軍隊に至るまで、いわゆる多様性、公平性、包摂性政策による専制政治に終止符を打った」
このトランプ政権の方針に呼応する動きが、企業にも広がっています。

アメリカ・マクドナルドは、経営幹部の構成に多様性を求める目標を撤廃。

メタやウォルマートなども、DEIに関する取り組みを廃止・縮小するとしています。
こうした現状に危機感が高まるなか、3月8日の「国際女性デー」では、多くの人が声をあげました。

街の人
「女性の権利だけでなく、恵まれない人々、黒人やLGBTQの家族も攻撃されている」
実はこの日、アメリカだけでなく世界各地でデモが行われました。背景には、“反DEI”ともとれる動きの世界的な広がりがありました。