トランプ政権が次々に押し進める、大きな方針転換。それがさまざまな変化をアメリカ社会にもたらしています。そのひとつとして、あの有名なスローガンが街から撤去されました。

地面に描かれた「ブラック・ライブズ・マター」の文字が撤去

3月10(月)、アメリカ・ワシントン。ホワイトハウスの目と鼻の先の通りで、工事が突然始まりました。

通りの名前は「ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大切だ」。地面に描かれたその文字が撤去されることとなったのです。

街の人
「この国で人権、公民権、移民の権利が前進するのを見てきた。今、それが後退しつつある」

5年前の2020年…

ジョージ・フロイドさん(2020年)
「息ができない…」

黒人男性が白人警察官に押さえつけられ死亡した事件をきっかけに、全米で抗議デモが広がり、この「ブラック・ライブズ・マター」というスローガンは運動の象徴となりました。