約30か所に突き刺さったガラス

爆風で飛び散った窓ガラスは、西森さんの頭や背中などおよそ30か所に突き刺さって入り込み、長年かけて少しずつ出てきたそうです。
被爆直後の長崎医科大学の惨状を伝える貴重な資料ですが、修復が必要な状態です。

原爆後障害医療研究所資料収集保存・解析部 横田賢一助教:
「保管するための資金を得る以上に、こういった資料が長崎大学で保管されているということ自体を広く知ってもらいたい」
160年前のフランス製人体模型
保存に向けて詳しい調査が必要な資料もあります。附属図書館医学分館に保管されている‟紙”でできたフランス製の人体解剖模型「キュンストレーキ」は、被爆しながらもかろうじてその姿をとどめています。

長崎大学医学部の開祖・ポンペが、教材として使うため1860年に取り寄せたものです。