血染めの白衣を着ていたのはー
被爆から80年。劣化が進んでいる資料もあれば、新たに見つかった遺構もあります。長崎大学では、それらを修復・保存するためのクラウドファンディングに被爆80年の今年、乗り出します。
坂本キャンパス内の原爆医学資料展示室で一般公開されている「血染めの白衣」。原爆後障害の研究に身を投じ、2000年に80歳で亡くなった西森元名誉教授が被爆時に着ていたものです。
当時、長崎医科大学の学生で、大学に隣接していた附属医院の南にあった外来本館の3階にいました。

長崎大学元名誉教授・故西森一正さん:
「教授がちょうど前におって(患者を)診ていて、僕はその後ろに立って教授の診察を見とったわけですけども、その時にもうパーッときたわけですね。真っ黒になってるのは全部僕の血なんです。そしてあっちこっちいっぱい穴が空いてるのは、ガラスの破片ですね」