原爆で半身不随となった被爆者・松谷英子さんの半生を描いたデジタル紙芝居が完成し、このほど披露されました。

「爆風で飛ばされた屋根の瓦が私の頭の左後ろに当たったのです」

被爆者の松谷英子さん(83)は3歳の時に爆心地から約2.5キロの稲佐町で被爆。屋根瓦が頭を直撃して半身不随となり、国との12年にわたる裁判の末、被爆から55年後にようやく原爆症と認められました。

長崎被災協は被爆80年プロジェクトとして松谷さんの半生を描いたデジタル紙芝居の制作を漫画家の西岡由香さんらに依頼。このほど完成し、お披露目されました。

「私はこの傷も苦しみも原爆のせいなのにと悔しいばかりでした」

被爆者・松谷英子さん「よく作っていただいて感心、感謝しました。できるだけやっぱり、歳がね、若い人たちに見てほしい」

松谷さんのデジタル紙芝居は、長崎被災協のユーチューブチャンネルで公開されています。