キュンストレーキの中にも…
戦前の時点で、胴体と右足のみになっていましたが、それでも、解剖学教室で大切に受け継がれていました。

長崎大学附属図書館長 浜田久之教授:
「佐藤先生という方が(※当時の解剖学教室・佐藤純一郎助教授。後に、教授に)戦争で焼けるかもしれない、ということで、原爆が落ちる前に図書館の資料室に移したそうです。そこが当時コンクリート製だったから、たまたま、他の本はほとんど燃えてしまったんですけど、奇跡的に残った」
書庫の中から見つけ出された「キュンストレーキ」は、原爆投下前にあった左上半身が失われていましたが、無事だった右足と台座で今も自立しています。
今後も立った状態で保管し続けられるよう、支柱の状態など内部の調査を行う計画です。

長崎大学附属図書館長 浜田久之教授:
「レントゲンで撮ってガラスが刺さっているということなんです。被爆の時にうけたガラスがどこの部分にあるか、中身がどうなってるか、そういう検査をして、できれば永遠と立ち続けて頂きたい。医学の原点、長崎大学の原点、平和の尊さを知ることに繋がるんじゃないか」
クラウドファンディングで保存へ
長崎大学は、ことし6月ごろからクラウドファンディングを始める計画で、集まった募金は被爆の実相を伝える貴重な資料の修復・保存に役立てられます。














