寺本さんを支える“家族が生きた証”
葬儀を終えた後も、亡くなった家族の手続きや職場への挨拶などにに追われる日々をすごした寺本さん。去年7月には家族で住んでいた家を片付け、同じ金沢市内にある実家に戻りました。普段過ごしている部屋には、家族の思い出がところ狭しと飾られています。その中に、発生から14年を迎えた東日本大震災の犠牲者の遺族から贈られた家族団らんの様子が描かれたイラストも。

家族が生きた証は寺本さんを支えています。
寺本直之さん
「結婚してからずっとクローゼットの中に入れてあって…」

26年前に弘美さんが着たウエディングドレスです。
寺本直之さん
「絶対これ、美緒寧に着せてあげたいんやなと思ってたけど、着せれないままに終わってしまった。これはもう一生涯私もとっとこうかなと思って」

能登の震災から1年。少しずつ落ち着きを取り戻した寺本さんに心の変化がありました。