国内のほかの動物園と連携を強化しペアとなる個体を迎えることで、今年は、国内でも飼育数が少なくなっているアシカの出産に6年ぶりに成功。

2022年に繁殖成功したアシカの赤ちゃん

生息地が減りつつあるシンリンオオカミも4年ぶりに出産し、5匹の赤ちゃんたちはすくすくと育っています。


開園から50年。福守園長は動物を取り巻く環境の変化とともに、動物園のあり方も変わりつつあると話します。

(福守園長)
「珍しい動物を少しでもたくさん展示するというのが動物園のステータスと考えられていた時代はあったが、時代は変わり、今は必ずしもそうではない。珍しい動物をたくさん見たいというのは、人間の立場に立った見方」
「ただ動物が可愛いでしょうというだけでなく、野生動物が置かれている現状を理解してもらえるよう情報を発信することが動物園や動物園に勤める者の役割」

平川動物公園 福守朗園長


動物に触れ学ぶだけでなく、人間との共存の在り方についても考える場所になればと話す福守園長。開園50年を迎えた平川動物公園で取り組みが続いています。