14日に「備蓄米」の落札結果が発表されました。しかし、入札が終わっている備蓄米の約3分の1が生産から1年以上経った“古米”です。味や品質に問題は無いのでしょうか?
備蓄米14.2万トン落札 平均価格60キロで2万1200円超

日比麻音子キャスター:
江藤農水大臣が発表した、初回分の備蓄米の落札結果によると、落札された数量は15万トンのうち約14万2000トンで、落札平均価格は玄米60キロあたり2万1217円となりました。
今回落札されなかった8700トン余りについては全て2023年産のコメということです。備蓄米は来週にも業者に引き渡され、早ければ3月下旬にもスーパーなどに並ぶ見通しです。

これを受けてコメの価格が下がるのでしょうか。全国のスーパーで2月24日~3月2日までに販売されたコメの平均価格は、5キロあたり3952円と9週連続の値上がりとなっています。
今後、コメの価格はどうなっていくのか。宇都宮大学の小川真如助教によると、平均落札価格により、このような見立てができるということです。
▼平均落札価格(60キロ):2万2000円~2万6000円
→コメの価格:高止まり
▼平均落札価格(60キロ):2万円~2万2000円
→コメの価格:高騰抑制
▼平均落札価格(60キロ):1万7000円~2万円
→コメの価格:下がる

今回は60キロあたりの平均落札価格は2万1217円なので、高騰は抑制できるのではないかということです。

今後、備蓄米は来週にも業者に引き渡され、早ければ3月下旬に店頭に並ぶということです。
宇都宮大学の小川真如助教によると「3月下旬~4月上旬にかけ、消費者も値下がりを実感出来るのでは」ということでした。備蓄米はまだ7万トンほど残っていますが、3月中に入札実施の方針ということです。
小川真如助教は「4月上旬には5キロあたり3800円くらいまで下がるのではないか」と話します。
山内キャスター:
価格が去年と全然違うので安心はできません。これで米農家にお金が渡っているのなら良いのですが、備蓄米なのでそういうことでもありませんので、不安感は拭えません。
日比キャスター:
江藤農水大臣は「政策効果を見たうえで残り7万トンを出すという判断もあったが、早めに手を打った方がいいだろう」と話しました。