気象予報士の始まり…1994年第1回気象予報士試験

第1回目の気象予報士試験は1994年8月28日に行われました。受験資格は年齢・学歴・国籍の制限は一切なし。だれでも受験できる国家資格です。

第1回目の受験者2777人のうち合格したのは500人。合格率は18%でした。ちなみにこの時の合格者の最高齢は71歳。最年少は19歳でした。

記念すべき1回目の試験。会場には気象予報士・森田正光氏の姿も。

ニーズの高まりで誕生した国家資格!?

気象予報士 森朗氏:
気象予報士の資格が出来る前は気象庁以外一般向けの予報を出すことが出来ませんでした。しかし細かい地域ごとや短時間の予報などのニーズが高まり、民間の力が必要になったのが背景にあります。

森さんが社長を務める気象情報会社「ウェザーマップ」では競馬場の予報と競馬の予想を合わせた「天気で競馬」や赤城乳業とのコラボ企画「ガリ天」でガリガリ君と天気予報を夏季限定で発信しました。暑さがガリガリ君の本数「ガリ指数」で示されています。

競馬場の天気予報や赤城乳業とコラボして“ガリ指数”で暑さを示すなど細かいニーズに答えています。 (提供:ウェザーマップ)

森さんが気象予報士を目指したきっかけは?

気象予報士 森朗氏:
第1回目の気象予報士試験の新聞を見て、これだ!と思いました。海でサーフィンとかやるのに、自分で天気を知りたかったのです。

気象予報士試験に見事合格した森さん。気象予報士登録通知書の登録番号は761号です。現在はTBSの情報番組「ひるおび」で、模型やCGを使って天気の解説をしています。

TBS「ひるおび」のスタジオでは模型やCG、フリップなどを使って細かく解説しています。