亡くなってまもなく半年…「息子に『緩和医療に関われよ』と言われていると思う」

 その2か月後の10月7日、いつもと同じように患者の自宅を訪ねる雅子さんの姿がありました。

 (雅子さん)「せきはどうですか?最近」
   (患者)「夜にちょっとだけ」
 (雅子さん)「(今は)自分で自分の希望をちゃんと言ってくれているでしょう。だけど眠気が強くなったりして、自分の意見をなかなか私に伝えられないことがこれから起こってくると思うんだけど、そんな時に代理で意見を言ってくださるのは奥さん、娘さん、どっち?」
   (患者)「両方」
 (雅子さん)「わかった。じゃあ両方で相談してもらおうか」
 剛さんが亡くなってまもなく半年。がん患者とその家族が自分らしい1日を過ごせるよう、寄り添い続けたいとより強く思うようになりました。

 (関本雅子さん)
 「(患者にとって)プラスになることであれば本当に一緒に闘っていった方がいいかなと。息子に『(緩和医療に)関われよ』と言われているんだと思います。『自分を見ろ。こんなにいいこともあったやろ』と言われているような気がするので、しっかり関わっていきたいと思っています」