東日本大震災の2日前「宮城県で最大震度5弱を観測」

 臨時情報がつくられた背景となったのが、14年前の2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。この2日前、東北の三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。宮城県で最大震度5弱を観測していました。

 東日本大震災を受けて、2014年までの100年あまりの間に世界中で起きたマグニチュード7以上の地震を国が調べたところ、1週間以内にさらに大きな地震が起きたケースが6件存在していました。

 ■世界で発生したマグニチュード7.0以上の地震(1904年~2014年):1437回
 ■1週間以内に発生したマグニチュード8.0以上の地震:6回(東日本大震災を含む)
 →発生確率:約0.4%

 こうした万が一の際の被害を少しでも減らそうと、2019年、現在の臨時情報が定められたのです。