ロシアのプーチン大統領は、ロシア側が攻勢を強める西部クルスク州をウクライナ軍の越境攻撃後、初めて訪問しました。
ロシア大統領府は12日、プーチン大統領がクルスク州にあるロシア軍の司令部を訪問したと発表しました。プーチン氏はゲラシモフ参謀総長から戦況の報告を受け、できるだけ速やかにクルスク州からウクライナ軍を掃討し、占領された全ての地域を奪還するよう指示しました。
また、プーチン氏はウクライナとの国境沿いに緩衝地帯を設ける考えを示し、ゲラシモフ氏はロシアの部隊がすでに国境を越えてウクライナ北東部スーミ州の一部の地域に入ったと主張しました。
プーチン氏がクルスク州を訪問するのは、ウクライナ軍が越境攻撃を開始した去年8月以降、初めてです。
クルスク州ではロシア側が攻勢を強めていて、ウクライナ側が拠点としていた国境付近の町・スジャの中心部にロシア軍が入ったと報じられ、事実上奪還した可能性があります。
アメリカがロシアとウクライナの一時停戦に向けた動きを加速させる中、プーチン氏は今回の訪問で戦況はロシア軍が優勢だとアピールする狙いがあるとみられます。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は12日夜のビデオ演説で、「ロシアの攻撃は今も止んでいない。ロシアが自爆型ドローンを毎晩およそ100機発射し、ミサイル攻撃は定期的に行われている」と指摘しました。
そのうえで、「我々は外交面での取り組みを続けている。鍵となるのはロシアが欺くのではなく、戦争を終わらせる覚悟があることを我々のパートナーが確認できるかどうかだ」と強調し、ウクライナの安全の保証を確保するためパートナー国と協議を続けるとしています。
一方で、ウクライナメディアによりますと、ゼレンスキー氏は12日の記者会見で「いかなる占領地もロシアの領土として認めない」と述べて、ウクライナが和平交渉において、ロシアに領土を割譲することはないと強調しました。
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