帝国ホテル東京に入社 ソムリエとして従事

小野幸春さん
「先輩が『ワインの時代が来るだろう』というので、ソムリエを希望してワイン担当で29年くらいやってました。帝国ホテルに来るお客さんは名士という人ばかり。23歳か24歳の時、赤坂に迎賓館ができたんです。その翌年にイギリスのエリザベス女王が赤坂の迎賓館に来たんです。その時に我々、帝国ホテル東京が、赤坂の迎賓館に行きましたよ」

一流の環境の中、小野さんは接客としてのレベルだけではなく、ソムリエコンクールの日本大会で入賞するなど、ソムリエとしてのレベルも上げていった。

小野幸春さん
「ソムリエの日本一を決める大会があって、一応入賞しました。その時に優勝したのがソムリエの田崎真也さんです。ヨーロッパやアメリカのワインの生産地も研修で全部まわってきましたし、そういう意味では、帝国ホテルというのはそれぞれの能力に投資してくれる会社でしたね」

帝国ホテルでソムリエとして働き続け50歳になった頃、新たな人生の転機が訪れる。