除染土再利用受け入れ 住民の苦渋の決断
県外処分は本当に実現するのか…。 不安と不信が募る中、政府がいま進めようとしているのが除染土の再利用です。
去年12月、中間貯蔵施設を訪れた石破総理。 視察後の会見で、除染土の再利用を進める考えを示しました。

石破総理「最終処分量をいかにして減らすかということが重要になります。除去土壌の再生利用先をどこに求めるか、どのように求めるかということについて、政府一体となった体制を整備して、取り組んでまいりたい」
その除染土の再利用をめぐっては、これまでも実証事業が計画されてきましたが、多くが住民の反対などでとん挫してきました。
飯舘村長泥地区。 除染土の再利用を受け入れた地区です。 村で唯一、帰還困難区域に指定されましたが、 おととし5月に、一部で避難指示が解除されました。除染土を再利用する実証事業を受け入れたのは、2018年。帰還困難区域の避難指示が解除される見通しが立たず、 住民は、苦渋の決断で村内の除染土を受け入れました。
除染土の受け入れが進まない現状を、住民はどう考えているのか。2月、その長泥の住民が、東京で話す機会がありました。