『みんな困ってて 使ってもらっていいんだよ』
しかし、産後ケアの利用率は全国的にもまだ低く、高知県も例外ではありません。その背景には、「産後ケア」自体が知られていないこともあるのではないかと、子育て支援をすすめる県も指摘します。
(県子育て支援課母子保健・子育て支援室 森澤祐美子 主幹)
「産後ケアがどんなことをしてくれるかなかなか皆さんのイメージにない。育児で不安なことや困っていることが皆さんあると思うが、『自分がまだそこまでじゃない』『もっとしんどい人がいるんじゃないか』『自分が使っていいんだろうか?』と思われる人もいるのではないかと思う。『みんな困ってて使ってもらっていいんだよ』ということをもっとわかっていただけたら」
県では、子育て情報などを発信する「こうちプレマネット」を今月からリニューアル。産後ケアなど地域で利用できる子育て支援を紹介する動画を制作し気軽に相談・利用してほしいと呼びかけています。

(森澤さん)
「産後はほんとにわからないことが沢山だと思いますし、身体も疲れますし、そういうのを使って頂きながら、一人で抱え込まず周りから助けてもらいながらやっていただけたらと思う」
育児に疲れた時、誰かに頼りたい時。気軽に「産後ケア」が利用できるように。「はぐあす」でも今後、委託契約の市町村を増やしていく予定です。
(藤原さん)
「やっぱりゆくゆくは自分たちの子どもの世代が親になったときに子育てしやすい『親になるって楽しいな』と思えるような社会になってほしい。そのためにいま子育てしている人が楽しく子育てできるようにそういう環境ができたらいいなと思う。“産後うつ”や“虐待”を防ぐのももちろん大事だが、より楽しく子育てできるようなサポートという形で展開できたら」
