産後の母親をサポートする「産後ケア」
通所と宿泊の2つのタイプがあり、通所の場合、時間は午前10時から午後4時まで。2階にある個室でゆっくり体を休めることができる「休息プラン」、赤ちゃんの沐浴やおむつ替え、授乳の練習をする「練習プラン」など母親のニーズに応じたケアを提供します。

現在、高知市や日高村などと委託契約を結んでいて、産後1年未満の場合、申請すれば、自治体が定める低額な料金で利用することができます。
この日は、生後7ヶ月の女の子のお母さんが、「休息プラン」を利用。お母さんがランチやおやつを楽しみながら、ゆったりとくつろいでいる間、スタッフが、赤ちゃんを見守ります。
(産後ケアを利用した母親)
「育児で疲れたり、夜寝られないのが続いたりして生後半年くらいになってたので、ちょっと疲れが溜まってた時期なので、ちょっとゆっくりしたいなと思って利用させてもらいました」
これまでに2回利用したというこちらのお母さん。少し、子育てに余裕がうまれたと言います。
「夕方になって帰る間際に再会した時にかわいさが倍増しているのと、自分が部屋で休んでいる時に子供の様子を写真撮ってもらったりして教えてもらえるので、安心して休むことができています」
ホルモンの乱れや子育てに対する不安、疲労の蓄積。こうしたことから、出産直後から産後1年までの女性は抑うつ状態になりやすく、10人に1人が「産後うつ」を経験するとも言われています。立ち上げから1ヶ月、藤原さんは母親たちの実際の声を聞き、特に「休む」ということの大切さを感じています。


(藤原さん)
「『一人の時間が自分と向き合う時間になった』『自分を大事にしていいんだと思えた』家族のため子どものために頑張っているお母さんたちが、ちょっとの時間でも一人でお風呂に入れたり、横になって休めたり、他のお母さんたちと話ができることが充電になっているということをお母さんたちの声から学ばせてもらっている。お母さんが笑顔だと子どもも穏やかな表情になる。その親子を見送るのがやっぱり幸せ」
