「お父さんも死ぬし、死のうか?」「はい」息子の手は動くが抵抗しなかった

2024年10月に結束バンドを購入した督永被告。購入した理由について問われると…
(督永被告)「こういうこと言うのはおかしいと思いますけど、たまたまテレビでドラマを見ていたら、そういう準備をすることで気持ちがものすごく楽になったというのを見て、自分もそれをした時に本当に楽になりました」
結束バンドはそのまま自宅の押し入れに保管していたという。そして、事件当日。午前4時ごろ、目が覚めた督永被告はメニエール病の症状に襲われたという。
(督永被告)「天井はぐるぐる回るわ、吐き気が止まらなくて、キッチンまで行ったがほとんどでなかった」
目まいや吐き気は1時間ほど続き、ふとこんな気持ちになったという。
(督永被告)「こういう大きな病気になったら、この先、剛志を見てやれんのではないだろうか」
(弁護人)「剛志さんはあなたが面倒見なかったらどのようになると思いましたか?」
(督永被告)「施設の対応が自分にしては納得できない、それで施設に行っても苦しんで亡くなってしまうんだろうか、いろんなことで悩みました」
そして、ベッドで寝ている剛志さんに声をかけたという。
(督永被告)「『お父さんも死ぬし、剛志も死のうか?』と2~3回聞いたら、『はい』とはっきり返事をしてくれました」
(弁護人)「剛志さんは抵抗されましたか?」
(督永被告)「左手が間違いなく動くが、剛志は全然抵抗しなかったです」
督永被告は、結束バンド2本で剛志さんの首を締め付けたうえ、ポリ袋を頭にかけて両手で首を圧迫した。その後、督永被告は自らも結束バンドで首を絞め自殺を図ったが、起床してきた妻が発見し、止められた。