「メニエール病」「心臓肥大」体調が悪化「このまま見て行けるのか」募った不安

2023年9月から剛志さんは介護施設に入所したが、督永被告の希望で週末だけ自宅で過ごすことになった。
しかし、督永被告は年齢と共に体調が悪化していった。剛志さんが施設に入所した約1年後には、メニエール病を患い、目まいや吐き気に襲われた。さらにその1ヵ月後には、心臓肥大で救急搬送された。
督永被告は当時の心境について「このまま剛志を見ていくことができるかなと、色々と心配しました」と答えた。こうした状況の中、検察側は、親族に助けを求めなかったのかについて言及した。
(検察官)「次男など近くにいた家族に頼ろうと思わなかったのですか?」
(督永被告)「(次男が)結婚する前に剛志の面倒は見るから自分らは自分らの生活を守っていったらと言ったので」
(検察官)「その時とあなたの体調や環境は変わっていますが、相談しようと思わなかったのですか?」
(督永被告)「最初の約束は約束として守りたかったし、こんな辛い介護は息子(次男)にさせることは親としてとても頼めなかったです」