震災で被災した地域の今を伝える「つなぐつながる~あの日から14年~」。
最終回で取り上げるのは、津波の教訓を伝えるため大槌町で4年に1度建て替えられる木で作った木碑です。作業を担う人たちの高齢化が進む中、2013年から続く取り組みを持続的なものにできるかが課題となっています。

東日本大震災で地域の人口の1割を超える217人が亡くなった大槌町安渡地区。
津波の到達点でもある高台にその木碑はあります。
木に刻まれたメッセージは、「大きな地震が来たら戻らず高台へ」。

石ではなく木でつくるのには、朽ちることを前提に4年に一度建て替えることで震災の教訓の風化を防ぐ狙いがあります。
木碑が最初に建立されたのは2013年。
このアイデアは当時の大槌高校の生徒が考えたものです。
これまで2017年と2021年に建て替えが行われました。

そして2025年が3回目の建て替えの節目となります。
2月10日、3回目の建て替えに向けて木碑を台座から抜き取る作業が行われました。