木碑の建て替えに向けた準備作業が行われた日の前日、大槌高校の生徒と地域住民によるワークショップが行われ30人以上が集まりました。

木碑の側面には毎回違ったメッセージを刻むのが通例で、今回の建て替えに伴い刻むメッセージを決める必要があります。
(地域住民と高校生)
「そこが坂になって。そこに学校行く前に平日でも訓練があるから、それで訓練した方がいい。だからその癖がさ、大人になってもやっぱり残ってる」
(地域住民と高校生)
「『下りていかないで、もう少し様子見て』って留める気持ち」
ワークショップで地域住民の語る体験談は、震災当時2歳から4歳で当時の記憶がほとんどない高校生の胸に深く深く刻み込まれていきます。
これまで安渡3丁目の住民のみで行われてきたワークショップは今回、初めて安渡地区全体で実施されました。

高齢化に対応し、地域全体で当事者意識を持ってもらおうという試みです。
(住民は)
「後世に伝えるのには、どういうふうにしたらみんなにわかってもらえるかって、真剣に皆さん意見を出し合って書いてくれてるんだなっていうのをつくづく感じたので」

(小國忠義さん)
「感じたことのないような広がりというか、真剣味と言うか。『みんなでやらなくてはならないんだ』という気持ちが切々と伝わってきましたね」